飼い主ができること【成長期(2)】「食事について」-2009.12.11更新-
今回は成長期(生後1年まで)の「食事」についてお話します。
【食事】
幼年期の食事は成長期ということもあり非常に重要であり神経を使うことの一つです。離乳が終わると、子犬は自力で食事をするようになりますが、この時期の食事について気をつけることをお伝えします。
●回数
丈夫な胃腸が出来るのは生後半年ほど経ってから。この頃までは一日に3〜4回に分けて一日の給餌量を食べさせるようにします。食事回数を分けることで胃腸の負担が軽減できます。また、子犬は餌の量が多くても自制が出来ずペロッと完食してしまう子が多いため、後で下痢や嘔吐をすることもあります。そういう予防も含め、回数は何回かに分けた方が良さそうです。
●量
フードの袋に規定量表があると思いますが、これはあくまでも目安にしてください。今の時期は骨の成長期。食事の量は少々多い位が丁度良いでしょう。この時期に餌の量が足りないと丈夫な骨格が形成されません。「餌が多いと大きくなるのでは?」とよく言われますが、肉(脂肪)が付き出すのは成犬になってから。今は骨の成長がメインですから、下痢や嘔吐が無い程度に食べたいだけ食べさせた方が結果的に良いと思います。骨格が大きくなっても将来の健康が一番でしょ?
●種類
フードにはドライタイプや半生タイプなどいろいろな種類があり製品の種類もたくさんあります。子犬を譲ってもらった時に食べていたものを継続するのが良いでしょう。特にこの時期の胃袋はデリケートで、種類が変わると便が緩くなりやすいのです。同じフードの継続が困難な場合、今のフードに次に給餌するフードを少しずつ混ぜ、徐々に慣れさせるようにします。この時期は歯の生え換わりもあり、歯ごたえのあるドライフードを好んで食べる子も多いようです。
●食欲
一年を通してバラツキが見られるのが特に成長期。生後半年を過ぎると急に餌に興味を持たなくなる子もいます。そんなときに餌の代わりにおやつをあげてしまうと…おやつばかりおねだりしてますます餌を食べなくなるんですね。またそれを理由にフードを変えるのも良くありません。子犬と飼い主との言わば「我慢比べ」の時期です。お腹がすいたらご飯は食べますよ。
骨の成長が緩やかになると空腹感も減ります。その分しっかり遊びや散歩でお腹を空かせてください。
次回は、飼い主ができること【成長期(3)】「食べて良いもの?悪いもの?」を予定しています。