飼い主ができること【成長期(1)】-2009.11.13更新-
以前「犬の一生」についてお話をいたしました。年齢とともに変化する愛犬の行動や体調について、飼い主がしっかり理解をしておくことで愛犬が過ごしやすい環境を作ることができます。それでは成長期(〜12か月)に飼い主ができることを簡単にご紹介いたします。
【人との生活に慣れさせる】
好奇心旺盛な成長期は、環境に慣れさせやすいもの。成長期以降は警戒心が強まりなかなか受け入れにくくなります。この成長期に生活環境にいかに慣れさせるかがポイントです。
●生活音
掃除機やチャイムの音など犬にとって不快に思う音は多くあります。このような生活音に対して敏感にならないようにするためには「安心」と「ご褒美」を与えてください。具体的には、チャイムの音が鳴ったら犬は興奮して吠えたり走りだしたりします。そのような子は、チャイムが鳴ったら飼い主はまず落ち着かせて「大丈夫」と安心させることです。
最初のうちは興奮がなかなかおさまらないでしょうが、次第に安心を受け入れ興奮は以前ほどでは無くなると思います。そして、チャイムが鳴っても興奮しない、いわゆる平常心が保てていたらしっかり褒めて、時にはおやつ等のご褒美を与えます。その繰り返しで「チャイムが鳴ってもジッとしていたらご褒美がもらえる」という学習をし、次第にいつでも平常心が保てるようになります。
掃除機の音が苦手な子も多いですよね。音がした途端に走って逃げてしまう。中には掃除機に向かってくる子もいるようですが…。
掃除機の対策は、まずわざと犬の近くで掃除機のスイッチを入れます。この時、吸引の強弱が出来る掃除機であれば「弱」までにします。突然大きな音がするとその時点で恐怖の方が勝り、訓練がしにくくなります。「弱」で何回か慣れさせたら、次は実際に掃除機の本体を犬の周辺で動かしてみます。
犬にとって掃除機は音も怖いですが、ゴロゴロと動き回る怪しい物体ですので、音と動く掃除機に慣れさせる必要があります。掃除機に関しては徐々に慣れさせることがポイントですね。
●外の環境
散歩が出来るようになったら、外での社会性を身につけるために積極的に外へ連れ出すようにします。最初は散歩が苦手で嫌がる子もいますので、無理に連れだそうとせずその子のペースに合わせます。外で人や他の動物にあった時吠えてしまう子は、チャイムの時と同様に安心させるようにします。出来たらご褒美をあげてください。繰り返しで学習し吠えることをしなくなります。
次回は「飼い主ができること【成長期(2)】」を予定しています。