保護犬の飼い主を見つけるまで ~後編~-2016.11.11更新-
101匹。
この数字、何だと思いますか?
有名なディズニーアニメを想像された方も正解ですが、実は「2015年度に岡山県内で殺処分された犬の数」です。もちろん殺処分ゼロが望ましいことですが、この数字、5年前の約10分の1なんです。
動物愛護法の改正で保健所での引取りを拒否できるようになり、さらに岡山県では月に4回の「譲渡会」を開催。入り口を狭くし、出口を広げこの結果につながりました。
それでも何かしらの理由で保健所で保護される犬猫がいます。
「少しでも早く、綺麗で可愛い状態で新しい飼い主の元へ…」という強い想いから「命をつなげるプロジェクト」が動いていることをご存知ですか? それが「ボランティアトリミング」です。
普段はショップでトリマーとして働く傍ら、休みや空き時間を利用して計画的に保護犬をシャンプー&カットして一日でも早い飼い主との出会いを応援しているボランティアトリマー。
怯えた保護犬を温かく笑顔で受け入れ、最期にならぬよう命のバトンを繋いでくれています。
事実、トリミングした直後に「可愛い!」と声を上げ、連れ帰った方も多数。
日々の仕事を離れ、有志が集まった施設では暗いイメージを払拭する明るい声が聞こえてきます。
「犬への負担や作業効率を考えると、業務用ドライヤーが欲しいなぁ…」という思いから、各協力店舗から集めた募金で、念願の業務用ドライヤーを寄贈することが出来ました。簡単に購入できるものではないため、協力者による善意の結晶です!
譲渡会で出会えた素敵なワンコ、実はボランティアトリマーのお陰かも知れませんね。