保護犬の飼い主を見つけるまで ~前編~-2016.10.14更新-
ペットとして犬や猫を家族の一員として招きたい場合、多くの方がペットショップへ足を運ぶでしょう。
もしくはネットなどで調べて、直接ブリーダー(繁殖者)を訪れてお気に入りの子を探すと思います。日本ではペットショップやブリーダーなど動物を販売する業者が居るため、代金を支払えば希望のペットを飼養できる機会を比較的簡単に得ることが出来ます。
多くのペットは家族の一員として幸せに暮らせている事でしょう。
しかしながら「最初は可愛かった。でも…」という一部の身勝手な飼主のせいで、遺棄されるペットも年々増加傾向にあることも事実です。
「引っ越しをするので飼えなくなった」「しつけが上手くいかないから…」
などという理由だけでは動物愛護法の改正により、保健所は引き取りを拒否できる時代になりました。
「保健所」と聞いて、皆さんはどのようなイメージを持たれていますか?
正直、暗くて陰なイメージを持たれている方が多いと思います。動物関係の仕事に携わっていない方にこの質問したら、驚くことに多くの方が「動物の殺処分を行うところ」というイメージが強く、良い印象はないと答えました。保健所の業務は幅広く、衛生管理を中心に行っています。その中に動物も含まれているのですが、どうやら「保健所=動物」のイメージは強いようです。
保健所で捕獲された犬猫は、飼い主が見つかるまでまたは期限までは保護されます。収容施設はあっても施設を備えていないため保健所で処分されることはありません。
引き取り手のない犬猫は、各都道府県の「動物愛護センター」(以後センターと言う)に移送されます。最終的にセンターにおいても飼い主が現れないときには処分という結果になりますが、誰もが処分にしたいわけではないので、動物愛好家やボランティア団体などが協力して
センターが行う譲渡会や各種イベントを活性化させ、飼主を探す強力な力になっています。
次回は「ボランティアトリミング」を紹介します。