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第92回目

ペットビジネスについて考える-2016.6.10更新-

 只今空前の「猫ブーム」。今年になって雑誌やテレビで特集されるくらいの猫人気。「犬よりしつけが要らないから飼いやすい」「散歩が要らないから楽」
なとどいういわゆる「人間都合」の理由で、ペットが飼われ易い傾向にある日本。
 ペットに対してブームという言葉で煽るのは如何なものかとは思いますが、良識ある飼養をして下さる方も多いはずなので、ペットはそういう方に出会っていわゆる「幸せ」になって欲しいなぁと思います。
 5/26(木)22時からNHKで放送された「クローズアップ現代」、「追跡!ペットビジネスの闇」と題して、ペットビジネスの裏をえぐる内容を特集。モザイク処理も無く、目を覆いたくなるような無残な姿の映像が飛び込んできました。
 業界の事をある程度知っていると思っていた自分が見ても衝撃的なものであったため、一般の方にはどの程度の衝撃だっただろうと考えさせられた特集でした。
 「犬一匹一匹が諭吉(金)にしか見えない」というセリフは印象に残っているのではないでしょうか。
 放送の前、Yahoo! JAPANのトップニュースにもなった「引き取り屋」の存在。直近の動物愛護法改正で、
 「保健所は動物取扱業者が生体を持ち込んだ際に受け取りを拒否することができる」
と明示し、国を挙げて殺処分を減らそうとしてきましたが、そうなると保健所を頼る事が出来なくなった一部の業者は民間の引き取り屋に安価で引き渡して処分するを繰り返している現状。その引き取り屋は繁殖や飼養管理についてブリーダー程の知識や経験が無いため、生体をぞんざいに扱い、今回のNHK特集のような状況にしてしまっています。

 引き取り屋の存在などは、「人々に幸せをもたらしたい」と繁殖を良識もってされている方からすれば、ペットビジネス=悪質なものという印象を与えかねません。2006年の愛護法改正から10年が経過し、次の改正に向けてより一層厳しい取り締まりになると予想されます。
 悪質極まりない業者は淘汰されていっている現状もお伝えしたく、今回のコラムは先日のNHK特集をご覧になった方に向けて書いた格好になりました。ご了承願います。(クローズアップ現代のホームページにも写真付きで情報が掲載されているのでご確認くださればと思います)


ペットの法務相談って何だ!あなたの身近に起きるトラブルを解決!

 ペットの法務相談。皆さんは、この言葉をご存知でしょうか。今回のペットにまつわるお話は、岡山で唯一ペットを専門にした法務相談をされている山中一馬さん(行政書士)にお話を伺いました。

 近年のペット人気の上昇とともに、対ペットショップ・ブリーダー・動物病院、個人間の売買、近隣住民との問題などペットに関するトラブルが相次いでいるとおっしゃる山中さん。こういったトラブルが皆さん自身に起きた時あなたなら、どうしますか? 弁護士に相談する、それも良いでしょう。ただその前に気軽に相談できる相手がいたらどうでしょうか、それが今回の法務相談です。

 行政書士は弁護士とは違い依頼者の代理人として相手方と交渉することはできませんが、トラブル回避のアドバイスや書類作成を通して適切な問題解決のサポートができます。そんな山中さんのもとには、日々ペットトラブルの相談が寄せられているそうです。「購入したペットに先天性の病気が発覚」「インターネットと見た目が違う」「リードが長すぎて道の角から飛び出した犬に驚いて、お年寄りが転倒した」など法務の立場から適切なアドバイスをしてくる頼れる存在、それが法務相談なのです。

山中一馬どうぶつ法務事務所

行政書士/愛玩動物飼養管理士/
動物法務協議会会員

山中一馬どうぶつ法務事務所

岡山市平福2-3-11

ペットトラブル相談・解決、ペットビジネス相談・サポート、各種契約書の作成、セミナーの講師や執筆活動など仕事は多岐にわたる。普段は、倉敷市笹沖にあるドッグハウス「ボーモンド」の店長としても活動中。

ご相談は、HPかメールアドレスへ
HP:http://www.office-kazu.com
(リニューアル中)
E-mail:animal-support@office-kazu.com


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