犬の飼い主さん、お宅はどうですか!?-2016.4.8更新-
先日、マイホーム特集「ペットと暮らす住まいづくり」についての記事(平成28年5月号P35)を書くにあたり、改めて最近のペット事情について調べる良い機会をいただきました。その中でも、
・ここ数年の猫ブーム
・犬と猫の登録頭数がほぼ同じ(飼養犬の減少)
については前回のコラムでもお伝えしましたが、動物業界に携わるものとして興味深いことが他にもあったのでお話しします。
犬の場合、1世帯あたりの飼養頭数が減少しています。以前は2頭以上のいわゆる「多頭飼い」をしていた世帯も、寿命などでペットが亡くなった後は新規ペットを飼養せず、その分の愛情を現在飼っているペットに注ぐ傾向にあるようです。
その結果、飼養犬にかける1ヶ月あたりの支出は前年の約10%増になっており、
・ワクチンなどの予防医療への理解
・食事管理(高品質フード)の重要性の理解
・サロン利用頻度の増加やオプションの追加
・ペットホテル利用時の追加オプションを利用
など、数年前より「より良い環境で飼いたい」という思いが強くなっているようです。
実際に現場の方や飼い主から話を聞いてみると、「高齢になってから年に一回健康診断を受けるようになった」「おやつを無添加品質にし、高品質のフードに切り替えた」「スキンケアのためシャンプーを薬用シャンプーに切り替えた」
など飼養意識が向上しているようです。
これは「ペットと暮らす住まいづくり」にも好影響でしょうね。
・足に負担をかけないようにフローリングにジョイントマットを敷き詰める
・玄関に簡易のスロープを設置する
など、「ペットに対して何が出来るか」をより深く考える飼い主が増えれば、少なくてもペットと飼い主は幸せな環境で暮らせるでしょう。
しかし、年々深くなっているペットへの愛情の深さとペットが外部に与える影響(騒音や臭いなど)の改善はどうやら別問題のようで、ペットがもたらすリスクについて真摯に向き合える飼い主も年々増加してくれることを期待します。