高齢ペットの飼養管理③-2015.10.9更新-
ペットの健康を維持するためには、動物病院での定期的な健康診断や混合ワクチンの接種などによる「予防」が重要になります。
生後2~3年までの間は、疾患よりも予期せぬ事故からの骨折や外傷などの「ケガ」が多い時期ですが、7歳くらいの高齢期入口からは食生活や運動不足などの生活習慣が起因する「病気」が現れやすくなる節目の時期です。
毎年1回以上(大型犬は半年に1回)の健康診断を受けることをお勧めしますが、若いころは「まだ大丈夫だろう」という考えから受ける方が少ないようです。確かに我々も働き盛りで病気が気になる年齢(40歳頃)になると自発的に人間ドッグに行くなど健康管理を意識すると思います。
同様に、犬猫についても7歳頃の健康体の頃から少し早めに健康診断を受けることで、若いときのデータと比較して加齢に伴う疾患の早期発見にもなります。
健康診断の一般検査内容は、「触診」「問診」「検尿・検便」「血液検査」「レントゲン」「超音波」など。高齢になれば心臓や甲状腺などにも疾患が出やすいので、検査項目を追加することをお勧めします。
小型・中型犬は1年で4歳、大型犬は1年で7歳年を取るとされています。若年期の1年と高齢期の1年は、同じ年齢経過であっても老化による疾患リスクが異なり、もちろん高齢期のリスクは高まります。人でも30代の4歳より、60代の4歳の方がリスク高いですよね。
人が毎年健康診断を受けているなら、犬の場合は4年もしくは7年に一度の受診という事に。
それを考えれば少なくても毎年1回以上の健診を受けなきゃと思っていただけたと思います。遅くても小型・中型犬は10歳から、大型犬は8歳からは開始しましょう。
病院によって費用に差はありますが、
簡易検査であれば1~2万円から。早期発見が早期治療に繋がればペットはもちろんのこと、飼い主の心労も最小限に抑えることが出来ますね。