夏の熱中症にご用心!-2014.6.13更新-
「暑いときに注意すればいいんでしょ?」
って思っておられる方が多いと思いますが、先日も獣医師との話の中で、実は6月のこの頃から熱中症の疑いで来院する犬が急増するそうです。しかも梅雨時で比較的まだ過ごしやすい気温の頃に…。何が原因か。それは「湿度」なんです。
人は暑いと汗をかきますが、汗腺の少ない犬は体温コントロールのほとんどを呼吸に頼っています。暑いと舌を出し、しきりにハァハァすることで体温を下げようとします。ところが湿度が高く蒸し暑い日はそのコントロールが思うほど上手くいかず、体温調節の苦手な犬種(短頭種:鼻がペチャっとした犬)は熱中症の症状が現れることもあります。それがこの季節。要するに飼い主も人の感覚で判断してしまうので「油断」しやすい時期なのです!
ちなみに熱中症の初期症状とは、
・必要以上に呼吸が荒い
・触っただけで体が熱いとわかる
・よだれの量が多い
というもの。
初期の症状で異常に気が付いた場合はまずは応急処置を。
①涼しい場所へ移動
②可能な方法で体温を下げる
(わきに濡れタオルや保冷剤を挟む・体に濡れタオルをかけて風を当てて冷やすなど)※この時急激に体温を下げると心臓に負担がかかるため注意!
③呼吸の乱れが落ち着いたら様子を見ながら水分補給
(スポーツドリンクをかなり薄めて与えることは効果的です!)
この流れだと1時間もあれば落ち着きを取り戻せるはずです。状況が思ったほど変わらない場合はかかりつけの獣医師に連絡をし指示を仰いでください。
人と生態の異なるペットたちですから、早め早めで熱中症対策を講じましょう!