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第42回目

犬の去勢と避妊(6)「去勢&避妊、させませんでした」-2012.1.13更新-

昨年からのシリーズで犬の去勢&避妊の良し悪しをご紹介してきましたが、今回は「しなかった」という飼い主さんの声を紹介します。
【ケース1】持病があるので手術のリスクを考えると…
去勢・避妊を検討していても手術前の健康診断でドクターストップがかかる場合もあります。手術は全身麻酔ですので、持病や投薬中の薬との相性もあります。獣医師の判断に委ねましょう。
【ケース2】特に問題を感じないのでしていません
このケースの飼い主さんが殆どでしょうね。健康体にメスを入れることに抵抗を感じる方も多いはずです。時代と共に去勢・避妊の理解が深まってきていると言えども「可哀そうな気がする」という気持ちも理解できます。将来的に起因する病気を発症したとしても「それもこの子の運命」と割り切ることが出来れば無理に去勢・避妊をする必要はないと私自身は考えています。
【ケース3】将来パパorママにならせてあげたいので…
去勢・避妊をしてしまうと病気発症のリスクは軽減されますが、同時にパパやママになれなくなります。少しでも愛犬の家族形成をお考えの場合はじっくり考えてからの決断でも遅くは無いと思います。
【ケース4】性格が変わってしまう可能性があるので…
噛み癖のある子や凶暴な子が去勢・避妊によりおとなしくなったという事は良く聞きます。しかしながら、性格に問題の無かった子が去勢・避妊で性格に問題が出たという事も聞きます。特にオスの去勢は性格が変わりやすいので性格に問題があって困っている方は性格改善のために去勢を検討してみてはと思います。

ペットショップの現場にいるとこの去勢・避妊についての相談は良く受けます。そのたびに私は「愛犬が、もしも去勢・避妊をしなかったことで早くに亡くなったとしたらあなたはどう思うでしょうか?」と問います。要するにどれだけ「悔やまれる」かどうかです。私はメス犬を2匹飼っていますが、どちらも避妊はしていません。もしものことがあっても【ケース2】で述べた通り、私はそれはその子の運命だと思えるからです。飼い主さんによって考え方は様々でしょうから、あくまでも一個人の意見として参考にしてください。
シリーズでお伝えをしてきた「去勢・避妊」はこれにておしまいです。次回からは「犬の出産」についてお伝えしたいと思います。

ペットの法務相談って何だ!あなたの身近に起きるトラブルを解決!

 ペットの法務相談。皆さんは、この言葉をご存知でしょうか。今回のペットにまつわるお話は、岡山で唯一ペットを専門にした法務相談をされている山中一馬さん(行政書士)にお話を伺いました。

 近年のペット人気の上昇とともに、対ペットショップ・ブリーダー・動物病院、個人間の売買、近隣住民との問題などペットに関するトラブルが相次いでいるとおっしゃる山中さん。こういったトラブルが皆さん自身に起きた時あなたなら、どうしますか? 弁護士に相談する、それも良いでしょう。ただその前に気軽に相談できる相手がいたらどうでしょうか、それが今回の法務相談です。

 行政書士は弁護士とは違い依頼者の代理人として相手方と交渉することはできませんが、トラブル回避のアドバイスや書類作成を通して適切な問題解決のサポートができます。そんな山中さんのもとには、日々ペットトラブルの相談が寄せられているそうです。「購入したペットに先天性の病気が発覚」「インターネットと見た目が違う」「リードが長すぎて道の角から飛び出した犬に驚いて、お年寄りが転倒した」など法務の立場から適切なアドバイスをしてくる頼れる存在、それが法務相談なのです。

山中一馬どうぶつ法務事務所

行政書士/愛玩動物飼養管理士/
動物法務協議会会員

山中一馬どうぶつ法務事務所

岡山市平福2-3-11

ペットトラブル相談・解決、ペットビジネス相談・サポート、各種契約書の作成、セミナーの講師や執筆活動など仕事は多岐にわたる。普段は、倉敷市笹沖にあるドッグハウス「ボーモンド」の店長としても活動中。

ご相談は、HPかメールアドレスへ
HP:http://www.office-kazu.com
(リニューアル中)
E-mail:animal-support@office-kazu.com


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