【夏本番】熱中症にご注意を!-2010.8.12更新-
「夏は暑い」のが当然ですが、毎年最高気温が更新されていく猛暑の夏は、人はもちろんのことペットにも影響を与えています。
昨年の話ですが「今年はとりわけ熱中症で運ばれてくる犬が多かった」と知人の獣医師は言いました。どうやら熱中症になるペット(特に犬)は年々増加の傾向にあるようです。
【熱中症になりやすい犬種】
短吻種、即ち「鼻が低い犬」です。代表例で言えば、ブルドッグ系・シーズー・ペキニーズ・キャバリアなどです。鼻が低いので体温調節が不得意とされています。
【室内犬は大丈夫?】
外飼犬に比べ、比較的涼しい環境にある室内犬ですが油断は禁物。上記犬種は特に注意が必要!他にも体調や体型、年齢によってもダウンしやすさが異なります。夏の室内の最適温度は24度前後、湿度は50%とされています。もちろん長時間の直射日光は厳禁です!
【散歩時にも要注意!】
日中の散歩は控えるべきことは皆さんご承知のことと思いますが、例えば気温38度で昼間、地上150cm付近の温度は37度程なのに対して、地上50cm付近の温度は41度程になるという測定結果があります。要するに、人と犬の体感温度が3〜4度違う時間帯があることを知っておいてください。ましてや地表の温度は50度を超えることもあります。夕方の散歩で涼しく感じても地表の温度はまだ熱を持っていることが多いので注意が必要です。
【熱中症にかかったら?】
初期だとハァハァと呼吸が荒くなり、酷くなると元気がなくなる・目が充血するなどの症状が出ます。疑いがある場合、まずは応急処置で様子をみます。一番に体温を下げることが必要ですので、涼しい場所に移し、首もと、脇の下、後肢のつけねに水道水をかけ、とにかく体温を下げる。氷水などで急に冷やしてはなりません。水分の補給も忘れずに!それでも心配であれば獣医師にご相談ください。
熱中症で命を落とすことも少なくありません。ちょっとした知識と意識で愛犬を守ることができます。