飼い主ができること【成長期(5)】「しつけについて・中編」-2010.3.12更新-
「しつけが上手くいかない…」と悩める飼い主さんに贈る「もっと基本的なことを見直そう」的なコラムの中編です。今回は「愛犬のおねだり対処法」を伝授します。
家族で食事をしている時、家族団欒の時、外出前など、何かワンコが吠えて訴えかけてくること…ありますよね?何かを要求しているのだけれど、伝わらないから余計に鳴く。「あ〜、うるさい!」と思って、ついつい相手にしてしまう。心当たりありませんか?
それが悪いとは言いません。何かの異常で訴えかけていることもあるからです。ただし、必要以上のおねだりやわがままの場合、しっかりと対策を打たなければなりません。
家族の中で、一人だけワンコのおねだりに甘い人がいるとしましょう。日頃、他の家族の方は意識しておねだり対策をしているのに、一人だけそれをしていない。要するに家族内でおねだり対策の統一が出来ていない状態です。
この場合、一人が甘やかした行為によって、ワンコの要求はどんどんエスカレートしていくことが予想されます。「ずっと吠えていたら誰かがかまってくれる」と思い、ひたすらおねだりするようになる傾向が強いです。そうならないためにも、家族全員が徹底しておねだり対策をする必要があります。
代表的な例で言えば「完全無視」をする。無視されることは、ワンコにとってかなりのダメージを与えることになりますので、しつけの上では効果が大きいとされます。無視をしていても、チラチラとワンコと目を合わせたり、たまに手を出したりしてしまえば、ワンコは「もう少しで相手してくれる」と思い、最後の頑張りを出します。おねだりはまだまだおさまらないことが多いのです。テクニックとして、完全に背を向けるとか、立ち去るとかですね。
また、日によって無視したり、構ったりと、飼い主の気分でおねだり対策をするのも良くありません。ワンコが混乱して、しつけどころかストレスを感じるようになります。注意してください。
「可愛そう、ついつい・・・」と言う意見も良く聞きます。本当にワンコのしつけをしっかりつけて、ワンコのためを思うならば、時には心を鬼にすることも必要ですよ。
次回もしつけについての続きをお話します。