夏に急増する犬のトラブルとは…-2009.8.7更新-
その理由は、夏の風物詩である「花火」「雷」「台風」などに共通する「大きな音」によるものなのです。
犬の聴覚は嗅覚に次いで優れていて、その感度は人の6倍と言われています。また、犬はどの方向で音がしたかを聞き分ける能力も抜群で、人間が16方向しか判別できないのに対して、犬は32方向です。このようにちょっとした音に対しても犬は敏感に反応し、怖がって鳴いたり暴れたりするのです。
「花火大会から帰宅したら犬がいない」「深夜の雷に驚いて犬が脱走した」など、外で飼っている犬が逃げて迷子になるケースがこの時期急増するようです。では、もし愛犬がこのように迷子になってしまった場合、あなたはどういう行動をとったらよいでしょうか?
(1)いない!と思ったらなるべく早期に捜し出す
一般的に迷子になった犬は、自宅あるいは飼い主を捜しながら動くので日が経つごとに行動範囲を広げていきます。そのため短時間で心当たりのある場所から捜索するなど、効率のよい探し方が求められます。どこかで保護されていればよいですが、不運にも事故などで亡くなる場合もあります。迷子になったらすぐ探し出しましょう。
(2)心当たりのある場所を探しても見つからない場合は
近所の方はもちろんのこと、自宅近くの警察署や保健所に連絡し、保護されていないかを尋ねます。また、動物病院にも愛犬の特徴や飼い主の連絡先などを伝えておいて、心当たりがあれば連絡を貰えるようにしておけば見つかる確率は高くなるでしょう。
(3)それでも見つからない場合は
どこかで保護されていることを祈りつつ、チラシやポスターを作成し、地域に対して呼びかけます。近所、動物病院、ペットショップなど動物好きが集まりそうな場所には有力な情報が舞い込んできたりしますので、的を絞って呼びかけることも作戦の一つです。ほチラシやポスターには、比較的最近撮影した愛犬の写真、特徴、性格、首輪やアクセサリー等の有無や特徴、飼い主情報を掲載します。
【迷子にならないようにあらかじめ予防を!】
近年では国内でも「マイクロチップ」という電子識別装置の装着が徐々に浸透してきています。これは飼い主情報を入れたチップを体内に埋め込むことで、迷子になった時に飼い主を素早く特定できる優れもので、動物病院等で装着してもらえます。
万が一のことを考えて、首輪や迷子札はもちろんのこと、マイクロチップの装着を検討されてはいかがでしょうか?愛犬の命を守るのは飼い主の役目です。首輪やリードが古くなっていて切れやすくなっていないかなど、今一度愛犬の身の回りを見直してみてはいかがでしょうか?