ペットの食事を見直そう⑤~犬にはNGな食材ってどんなもの?~-2017.4.14更新-
いつも食べているドッグフードにちょっとだけトッピングするだけで、皮膚や被毛の状態など愛犬の体調改善が期待できる話をしてきました。
実際にトッピングメニューを考える時に、何を与えればどういう効果が期待できるかも知らなければいけませんが、まずは「与えてはいけないもの(与えない方が良いもの)」をしっかり理解し、それを排除したトッピングを考えていきましょう。
NGな食材~肉類等のタンパク源~
【× 鶏の骨】
鶏の骨はご存じのとおり骨の中央部分に髄が無く、空洞(軽く飛翔しやすくするため)になっているため、咬んだ時に断面が鋭利になりやすく消化器官に刺さる危険があるため、与えない方が良いでしょう。特に加熱した鶏の骨はリスクが高くなります。
クリスマスシーズンにはフライドチキンの骨をごみ箱から漁って食べた子が食道に刺さり、救急で運ばれたということも毎年耳にしているような気がします。ごみの管理も飼い主責任ですよ。
【× 生の豚肉、羊肉、鹿肉】
これらの生肉には他種の生肉よりも多くの割合でトキソプラズマという寄生虫が感染しているそうです。感染した場合、リンパ節の腫れや発熱、筋肉痛、疲労感といった体調不良が約1ヵ月ほど続くそうです。
※これは軽い症状の場合。ヒトと動物の共通感染症の1つですから、動物からヒト、ヒトから動物へ感染します。
これらの肉を与える場合はなるべくしっかり加熱し殺菌が必要。
多種動物の生肉を与えたい場合は、さっと加熱(表面の色が変わる程度に湯へ潜らせる)して、人肌程度に冷ましたものを与えると、殺菌され、栄養素も破壊されにくく、消化が良くなるのでお勧めです。
【▲ 加工肉】
ハムやウインナー、ベーコンなどの加工肉は塩分が多く、食品添加物が使用されている場合が多いのでお勧めできません。
健康な子がちょっとだけ食べたとか、ご飯の準備中に盗み食いされたなど一時的な事であれば問題は無い(量によっては要経過観察)と思いますが、継続給餌させている場合は体外排出されないものが体内に蓄積されるため、止めた方が良いです。
【▲ 生卵(ただし卵白に限る)】
卵は卵黄と卵白に分けられますが、特に生の卵白は消化が悪く吸収されにくいため、
消化不良(下痢・嘔吐の原因)になりやすいとされます。
他にも皮膚炎、結膜炎、疲労などの原因にも。生の卵白はNGとした方が無難です。
タンパク源食材についてのNGは以上ですが、与えるつもりは無くても誤食(事故)が原因となることが多いもの。
例えば焼き鳥は問題なくても刺している串(爪楊枝も含む)を誤食したとか、スパイシーに香辛料たっぷりの唐揚げを食べたとか…。
先ほど鶏肉の項目でも言いましたが、これらは【飼い主責任】ですから、ペットは悪くありませんので責めてはいけません。しっかり自責をすべきです!