愛犬の食餌管理シリーズ(4) 〜手作り食の落とし穴〜-2013.5.10更新-
その証拠に「無添加」「無着色」「防腐剤不使用」などの限りなく自然の状態に近いフードやおやつ(いわゆる自然食)がペットショップでも多く販売されるようになりました。自然食は一般的なフードよりも価格が高く、日持ちがしませんがそれだけ品質は高いものとなっております。
また、書店に行けば「手作り食レシピ」なるものが多く並ぶようになりました。
これも飼い主の安心安全志向の上昇を表していると思います。
手作り食については、栄養のバランスが良く、体質に合えば最高だと思います。
しかしながら作るのに手間暇が必要で、長い目で見た栄養のバランスを計算しながら作り続けることは非常に困難です。そういう意味でも品質の良い市販フードに頼りたいところです。
食餌の全てを手作りにすることは困難であっても、信頼できる市販フード(総合栄養食)をベースにして、愛犬の好みで食材のトッピングをしてあげることには賛成です。ドライフードにお湯を混ぜるだけでも嗜好性(食いつき)は増しますし、水分補給につながります。
愛犬が喜んで食餌をする内容を各々知っておいて頂きたいですね。ただ、トッピングするにしても落とし穴があります!
我々が食べるカレーライスの具はにんじんやジャガイモなどの野菜がゴロゴロしていて味も見た目も美味しそうですよね?
では、犬や猫などのペットにしてみてはどうでしょうか?
人のように咀嚼(そしゃく:噛む)回数が少ないのですから、見た目に美味しそうということより、食べやすく消化が良い状態を優先してあげてください。野菜をトッピングするならばしっかりと火を通し(茹でる)、ミキサーなどで粉砕したものをあげましょう。トッピングの量は少量で結構。フードより多くなることは論外です。
食餌は良質なドライフードに好みでトッピング。
これを基本として続けてみてはいかがでしょうか?