さほらぼ　by　佐保建設　建築実例詳細　　時空を超えて繋がり合う　家族の気配と暮らしの未来

　初めから平屋にしようと思ったわけではない。むしろぼんやりと、子ども室を上階に据えた２階建てをイメージしていた。けれど「佐保建設」の家づくりを知り、暮らしよさは決して広さとイコールではないと気付かされた。心地よい素材、空間に互いの気配が繋がり合えば、家族の時間はより豊かになる。子どもたちとの時間を何より大切にしたい―そう考えていた夫妻にとって、提案された平屋はまさに理想のカタチだった。光を集める開放的なタタミリビングで寝息を立てる子どもたち。傍らに腰を降ろせば、柔らかな風が心身の疲れをそっと拭い去っていく。この子たちが大きくなったら、家族が増えたらと想像しながら、安らかに紡がれていく時間。もちろんいずれは夫婦水入らずの未来も訪れる。けれどこの平屋なら、そのささやかな暮らしも大らかに受け止めてくれるだろう。その安心感が、さらに深い幸福感へと誘っていく。