タイコウハウジング/株式会社タカヤマ　建築実例詳細　　木材のプロフェッショナルが魅せる経験に基...

「家づくりは本当に大変でした。ある意味で我が家は“実験台”でしたから」と、当時を振り返る「タイコウハウジング」常務取締役の高山さん。実は、このお宅には「自分が経験したことがないことは提案できない」という高山さんの信念のもと、次世代の技術や新しい素材が随所に散りばめられているのだ。
　住宅と外の空間を区切る縦格子と白い塗り壁とのコントラストが美しい外観。車2台が収納できるガレージからは雨に濡れることなく玄関まで行き来でき、夜には自動で照明が灯る。玄関扉を開けると、モルタルに墨を配合した江戸墨モルタルで上品に仕上げた土間玄関が迎えてくれ、その先にはモールテックスのカウンターと落ち着いた色合いのオリジナル食器棚が存在感を放つキッチンが現れる。収納力の高いパントリーや、十分な採光により光があふれるリビング、そして敷地内に配された心休まる3つの坪庭などの空間が、住まう人の上質な暮らしをサポートする。
　もちろん機能面でも優れており、特に断熱性能は秀逸。内側92ミリ、外側50ミリの断熱材を用いたワンランク上のW断熱工法と、大工の職人技で高めた気密性により、冬は暖かく、夏はエアコンの冷気を留めることで過ごしやすい空間をつくり出した。
　これからの「タイコウハウジング」の家づくりの礎となるために、大工と共に試行錯誤を重ねた壮大な“実験”は、「住み心地、最高です」と大成功のようだ。