タイコウハウジング/株式会社タカヤマ　建築実例詳細　　こだわりから生まれる豊かな時間

「モデルハウスは最新の提案を形にするプレゼンの場ですね」と語る高山常務。今回のテーマは「男前な家」。クリやオークの無垢材など、適材適所に選ばれた木材の表情と、黒を基調とした建具や造作家具のコントラストが小気味よく、エネルギッシュさと冷静さを兼ね備える。
　住みやすさや、家事動線などへの意識にも抜かりはない。キッチンとパントリー、土間のある勝手口、水回り、サンルームへの動線はスムーズであり、実生活を知り抜いた目線が張り巡らされている。内側92ミリ、外側50ミリの断熱材を用いた断熱性や気密性の高さなど、基本性能も高められている。
「時代と共に成長していく家」というテーマも盛り込まれる。住む人の将来を予測し、ライフスタイルの変化に対応。取り払いやすい壁にする、客間として設えた和室が収納としても機能するように設計する、家電や暖房機器を設置しやすい配線など、先を見据えた気配りを感じる。
　そんな家づくりを支えているのが、建材を知り尽くしている強み。会社のルーツが木材卸であり、高山常務自身も建材メーカー勤務を経験。建材の特性やコストを知り抜き、適材適所を導き出す。同社専属となる大工集団と共に、一軒の価値を最大限に高めるための努力を惜しまない。
「次のモデルハウスの構想はもうできています」と語る高山氏。そこには、どんな新たな提案が込められているのだろう。