株式会社 近藤建設興業　建築実例詳細　　風景を取り込んで高台に建つ平屋の家

　故郷に近い場所で落ち着いて子育てと仕事を両立させたいと、岡山市内から浅口市郊外へ生活の場を移したKさん家族。夫婦ともに、生まれ育った町の風景を思わせるのどかな雰囲気が気に入り、この土地を得た。平屋の和風の家のイメージは、初めから迷うことなく頭の中にあったという。プランの出発点となったのは、小高い斜面の上というロケーション。この魅力を活かさない手はなく、ちょうどリビングの床に座った目線で広々と風景を見渡せるよう設計されている。外観も周囲の景観と調和させ、背後の山から美しい和瓦の大屋根が連なる。長い軒は、四季ごとの日射を調節するとともに、室内からの眺望を損なわないよう綿密な計算がなされた。Kさんが近藤建設興業を選んだのは、こういったプランの素晴らしさとともに、住宅性能の高さも理由のひとつ。数々の基準をクリアして認定を受けた「ゼロエネ住宅」だが、近藤社長は「高気密・高断熱仕様はあたりまえ。それに加え、自然の力を利用して快適に暮らす工夫が大切なんです」と語る。適所に配置された窓は室内に心地よい気流を生み、まさに天然のエアコン。周囲の緑も窓から借景として取り込まれ、ほっと心を和ませてくれる。仕事に家事にと日常は慌ただしいが、「家に帰って、毎日『うれしいなあ』って思うんです」と奥さま。その喜びは、これからもずっと続いていくことだろう。