株式会社 木まま　建築実例詳細　　季節の移ろい一望する 極上の時を刻む天空の間

その家は長閑な山の高台にある。落ち着きのあるすっきりとしたフォルムが印象的な平屋は、周囲の景観や遮るもののない広い空に見事に調和する。どの部屋からも山を見下ろすように開放された窓からは、四季に移ろう風景をまるで宙に浮いているような感覚で堪能できる。その贅沢さに思わず詠嘆のため息をついてしまう。元々は桃畑だったという土地。太陽の光や風、そして何よりこの美しい風景を存分に取り入れるために基礎を高めに確保した。急斜面だったこともあり、大掛かりな造成工事になったが、それ以上の大きな価値を手に入れることができた。ポーチにつながる玄関は、壁・床・天井にそれぞれ同じ素材を使い、豊かな自然を玄関から引き込む。サクラの無垢材の床や斜径の天井に走る梁、造作によるリビングの引き戸など自然素材は住む人をやさしく包み込んでくれる。家具もスタッフと一緒にセレクト。好きなものに囲まれ、「のんきに明るく暮らしたい」という希望を叶えた家になった。「木ままさんとの出会いが人生を素晴らしいものに変えてくれたんです」―うれしそうに語るご夫婦の笑顔は桃の花のように美しく咲いていた。