KNOT 株式会社 押田建設　建築実例詳細　　住み手の感性が調和した 高台の美しい家

　市街地近郊の山裾に広がる閑静な住宅地。高低差の大きな傾斜地に立つこの家は、奥へと上がるほどに端正な外観が姿を現し、小路を進むように複雑な庭のアプローチが屋内空間への期待を高めている。インテリアに造詣が深いご主人は、「年を重ねても違和感のない住まい」を自邸のコンセプトに、細かいディテールや設計プランを周知の仲だった「押田建設」に依頼。その要望に応えるカタチで、シックな色みと素材感をバランスよく取り入れたデザインを提案。重厚なタイルや木目で落ち着きを出し、長く愛着を持てる上質感を演出した。壁面を多く設けるなど、生活機能だけに留まらない見せ場とゆとりのある設計で、感度の高いご夫婦が家具や美術品などを楽しめるよう工夫されている。
　家族や客人が集う約30帖のＬＤＫは、タイル壁で緩やかに仕切ることで生活動線との程よい距離感を生み出した。窓越しに森の緑が映るダイニングは、家族だけのプライベートレストランのような贅沢さ。住み手のセンスと高い設計力の調和による、美しい住まいが完成した。