株式会社 イチマルホーム　建築実例詳細　　シンプルにして精緻な匠の技が満ちる家

　目の前に広がるオープンなリビング。足元から柔らかく包み込むような杉の香り。若いご夫婦らしい奇をてらわない住まいは、夢実現を支えた匠たちの技の結晶だ。ご主人の実家の土地に建築することが決まった時、お二人の脳裏には明確なイメージがあった。壁一面に渡る無垢材の大造作棚がある、ナチュラルな住まいだ。「イチマルホーム」のスタッフたちは、そのイメージ以上の空間を形にしていった。無垢材がぬくもりを醸し出す空間、存在感のある梁、一ミリの狂いもない精緻な造作。手間暇は惜しまなかった。床材の杉は、ヒノキと比較して悩んだという。選びかねていると「目をつむって触り比べてみてください」とアドバイスしてくれた。杉の温かさがご夫婦にはしっくりなじみ、迷いは消えた。洗面台は浴室と分けて造作。便利さにこだわり色々無理も言ったというトイレには、奥さまが見つけてきた信楽焼の手洗いボウルもぴったりと設えられている。大きな窓がふんだんに設けられているのも、エアコンを極力使わず暮らしたいという希望に応えたもの。当初のプランより一回り大きくなった。開け放てば頬を撫ぜて通り抜ける風が心地良い。窓は高断熱性ガラスだが、実は躯体そのものが高断熱の認定長期優良住宅なのだ。家族暮らしをさりげなく守る住まい。それは優しき匠たちの技あってこそ形作られたものなのだ。