悠久の時を紡ぐ寺院の庫裏を現代仕様の快適な居住空間に｜株式会社 森本工務店｜リフォーム実例詳細

　倉敷市郊外にある寺院。静寂に包まれた境内には、長い歴史の風格に満ちた姿でどっしりと構える本堂に寄り添うように、美しい和風建築が凛とした佇まいを見せている。外壁に真っ白い漆喰と焼杉板をあしらったこの日本家屋は、寺を守っているMさん家族の住まいだ。
　奥さまが４代目の住職として寺を継ぐことになったのを機に、母屋と離れを全面リフォーム。外観から受ける印象よりもはるかに広く開放的な室内は、自然素材をふんだんに使った和モダンな空間が広がる。大胆な間取りの変更と、最新の住設機器の導入によって居住性は格段に向上したという。「帰宅するたびにほっとするんですよね」と奥さまは抱っこしたお子さまの頭を撫でながら満足そうに目を細める。その優しい眼差しは、幸せのぬくもりと慈愛に満ちあふれていた。

～再生の技～
"代々受け継いできた築100年以上の家屋を一新"
本堂の北隣に立つ住職の住まい「庫裏（くり）」は、大正10年に建てられた平屋の母屋と、56年前に増築した2階建ての離れで構成。共に老朽化が著しかったため、Mさん家族が移り住むのを機にフルリフォームを実施。現代の暮らしにもマッチした快適な住まいへと再生した。