株式会社 掛谷建設　建築実例詳細　　暮らした時間が味になるラフな風合いを楽しむ家

　「お店っぽい雰囲気をイメージした」というYさん邸。ざっくりした古材風の板を張り、要所にポップな差し色を効かせた室内は、例えば古着やヴィンテージ家具といったショップのインテリアを思わせる。当初は「自分たちに家が建てられるなんて思ってもいなかった」というご夫婦。しかしさりげない気遣いと距離感をもって後押ししてくれる浜田社長や、思いを汲み取って的確に形にする設計、現場スタッフたちとともに家づくりを進めるうちに、元々秘めていたYさんらしさが存分に引き出されていくこととなった。以前より木工での雑貨作りが好きな奥さまは、壁や床など随所の板を自分で塗り、古びたような趣深い質感に仕上げた。もっとも目を引くのは、テレビ背面のアクセントウォール。ニュアンスのある色味の板をランダムに張るという、微妙なセンスが問われるデザインだが、奥さまはそれを棟梁に一任。「棟梁なら私たちの感覚をわかってくださっているから、絶対大丈夫だと思って」。規格やマニュアルでは作り出せない「雰囲気」こそが、この家の魅力だ。玄関と外部収納とを渡り廊下でつなげた、ユニークなアプローチ。スキップフロアを多用した変化のある空間構成。中2階の大収納と子ども部屋がつながるなど、思いもよらない遊びゴコロのある回遊動線・・・掛谷建設とYさんとのセッションから次々と新しいアイデアが生まれ、子どもたちの笑い声が響く楽しい住まいができあがった。