和の住まいの魅力
様々なデザイン・テイストがある注文住宅。和の住まいは、その中でもずっと変わらない人気を保ち続けています。
趣きある佇まいの中に、自然とともに生きてきた先人の経験が詰まっています。そのノウハウは、現在の私たちの暮らしも快適にしてくれます。ここでは、そんな和の家の特徴を見てみましょう。
~「木」の特性を生かす伝統工法~
木は、構造材に使える唯一の天然素材です。古くから受け継がれる伝統的な工法は、木の特性を生かしメリットを発揮するための造りになっています。
【木造住宅の主な工法】
◇在来工法(木造軸組工法)
柱と梁と筋交いを基本にした構造。構造的な制約が少なく、プランの自由度が高いのが特徴です。増改築も簡単。木を露出させたつくりにできるので、木のもつ風合いを見せることができます。
◇枠組み壁工法(パネル工法)
2×4などの工法が代表的。木材で組まれたパネルを組み立て、面(壁)で家を支える工法です。耐震性に優れ、高断熱・高気密をつくりやすいのがポイント。一方、大きな開口部をとりにくく、改築などが難しい面もあります。
気候にあった快適性
木は細胞の一つひとつに空気を含んでいて、空気は熱を伝えにくいため、断熱性に優れています。また、調湿作用があり、湿度が高いときには水分を吸収し、低いときには逆に放出してくれます。
このため、夏の湿気や冬の乾燥に対応でき、四季のある日本の気候風土に適しています。
木の香り成分には抗菌作用やリラックス効果も。
~ポイント~
○調湿作用…湿度が高いときは水分を吸収し、低いときには放出。室内を適度な湿度に
○抗菌作用…ダニなどを抑制
○リラックス効果…森林浴と同様の効果が期待できる
長く住み継げる強さ
木は、伐採後も100年くらいは、強度が増していくといわれています。素材をしっかり選び、適切な構造計算をすることで、高い耐震性を得ることができます。
また、燃えると表面が炭化し、柱などの内部は残ります。燃えても有毒ガスが出ないのも特徴です。
長く住む上でのメリットとしては、改築が簡単なことも挙げられます。
~自然とともに暮らす知恵~
和の住まいならではの間取りや建具は、自然のメリットを取り込み、デメリットを抑える知恵が詰まっています。ゆるやかに仕切った空間や、集いのためのスペースは、家族のつながりなど日々の営みを楽しめるようにもなっています。
自然の力を和らげるつくり
和の住まいの勾配屋根は、雨水をすばやく排出し、深い軒や窓庇は室内への雨の侵入を防ぎます。
掃き出し窓や地窓で風を通したり、障子から光をやわらかく取り込んだりと、自然の力を取り入れながら、家や住まう人にとって負担となる面は上手く緩和して付き合っていく工夫がされているのです。
四季による変化に対応
掃き出し窓や障子を開け閉めしたり、地窓や欄間で室内の空気を動かしたりすることで、暑さ寒さに対応できるつくりになっています。機械を使うことなく快適な住環境を保つ、昔ながらの知恵です。
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