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ペットと暮らす 岡山の住まいづくり

ペットと暮らす 岡山の住まいづくりの画像

今人気の「ペット」。今すでに家族の一員で、「マイホームを建てたら、ペットにものびのびと過ごさせてあげたい!」と考えている人もいれば、「マイホームを建てたら、ペットを迎えたい」と夢見ている人もいるはず。そこで今回は、「ペットと暮らす家づくり」を大特集。住宅というジャンルを越え、ペット専門家にも突撃取材! 「これから」の人にうれしい知識をお届け。プランを練って、ペットも人も大満足の住まいを実現しよう。

Q>ペットと暮らす家、特別な作りにしないといけないの?

A>どこまで家づくりに組み込むかはさまざま。自分たちにあった方法をトータルに考えて

 

豆知識 「ペット共生住宅」の登場
屋内飼いの増加傾向に対応するべく、賃貸住宅やマンションでも傷が付きにくい壁紙を採用したり、共有設備に足洗い場を設けたりといった、「ペット共生型」が登場している

ペットと暮らす住まいづくりのポイントとは?

人の快適さ
床や壁の傷、ペットのニオイなどが気になるようだと、住まい手自身のストレスを招いたり、来客にとって負担になることも。
ペットが触れる高さまでは汚れに強い腰壁を設ける
ニオイを吸着する素材を使う
などの工夫を取り入れて

ペットの快適・健康
人にとっては快適でも、滑りやすい床や段差はペットにとっては転んだり足腰への負担から歩けなくなるなど疾患を招くことも。できる範囲で、滑りにくくしたり段差をなくしたりと、ペットも人も健康に暮らせる住まいを考えよう

コストの掛け方
床材、壁紙、ドッグラン、足洗い場など、家づくりで考えられるペット仕様は多数あり、何をどこまでこだわるかによってもコストは変わってくる。我が家のペットと自分たちに適した内容を吟味したい。住宅会社や愛犬家住宅コーディネーターなどに相談しながら考えるのもおすすめ

 

2015年の「一般社団法人ペットフード協会」調査で、犬は約991万頭、猫は約990万頭と、全国でこれだけのペットが飼養されている。今年に入ってからはメディアの効果などで猫の人気が高まっており、これから飼養したいと考えている人も多いはず。
ペットは家族の一員という考え方は定着しており、「愛犬家・愛猫家住宅」というジャンルも登場している。ペット関連支出も年々増加傾向。けれど、お金をかければペットにも人にも良いとも限らず、家づくりにおいても、自分たちにとっての要点を絞り込むことが大切。

〝うちのコ〟とハッピーに暮らせる間取りとは?

〝うちのコ〟とハッピーに暮らせる間取りとは?の画像

①柵
階段の昇り降りはペットの足腰には負担。踏み外しの危険も。柵を設けて昇降NGにするという考え方もある

②くぐり戸・開口
好奇心から動き回りたい、ご主人についていきたいなど、ペットの欲求をある程度満たしてあげることも工夫のひとつ

③ハウス
ペットも自分専用の落ち着ける居場所が必要。性格により、リビングの家族の近くだったり、狭い静かな場所だったり、ご主人の行く先々についていくため各部屋に必要だったりと、居場所の作り方はさまざま

④土間
安心してペットを遊ばせられ、目が届くのもポイント。掃除もラクラク

⑤スロープ
ペットの足腰への負担を解消。ペットが高齢になった時にもからだにやさしい

⑥足洗い場
手洗いや水やりなどのため設ける立水栓で、足洗い場としても使えるものも

⑦庭・ドッグラン
芝生または人工芝や、小型犬用ではウッドチップを敷き詰めたりなど、さまざま

⑧床
滑りにくいもの、傷がつきにくいもの、消臭機能のあるものなど

⑨腰壁
ペットのからだが触れたり手が届く、壁の下方を腰壁にすると、掃除しやすく、リフォームもしやすい

⑩珪藻土・調湿系クロス
ニオイやアレルゲンの低減、湿度調整機能のある素材がおすすめ

⑪キャットウォーク
上下運動を好む猫のための足場

⑫洗面・浴室
洗ってあげられる洗面化粧台や、事故防止のためペットが乗っても壊れない浴槽ふたなど

※間取りは簡略イメージで、プランの提案ではありません

 

考えたいポイント
「安全性・事故防止」「ペットのストレス対策」「人の快適さ」を考えて。また上記でふれたように、必要な場所にだけタイルカーペットを敷くなどのやり方もある。自分たちにとって何がどのように必要なのかをおさえていこう。

家づくりに取り入れたい工夫~ネコ編~立体的に動ける空間

家づくりに取り入れたい工夫~ネコ編~立体的に動ける空間の画像

猫の行動スタイルの特徴は「上下運動を好む」こと。そんな猫たちがストレスなく過ごせる空間づくりを考えてみて。自由気ままに動き回る猫たちの姿を見られる、かけがえのない我が家になるはず。

猫と暮らす家づくりのポイント
キャットウォークを設ける

もともと狩猟動物の猫は、周囲を見渡せる安全な場所(高いところ)へ上ることを好む。多頭飼いの場合には猫同士のケンカを避ける順位付けの意味ももつ

空間を区切る
好奇心旺盛な生き物なので、よかれと思って開放的な空間づくりをすると、猫にとっては退屈からストレスになることも。回り込まないと見えないような区切った空間の方が良い

猫の通り道をつくる
自分の縄張りを見回る行動をとることも多いので、猫自身が思い立った時に自由に通れる開口を作ってあげるのもおすすめ

 

ONE POINT ADVICE
爪とぎ対策
猫は「爪とぎ」をするもの。障子を樹脂製障子紙にする、網戸をステンレス網にする、などの対策もある

カーテン対策
カーテンに飛びついて昇り、破ってしまうことも。ブラインドやロールスクリーンを採用すれば解決!

家づくりに取り入れたい工夫~イヌ編~一緒にいられる空間

家づくりに取り入れたい工夫~イヌ編~一緒にいられる空間の画像

犬はもともと群れで生活する動物のため、家族と一緒に居て、ご主人というリーダーがいることで安心する。犬自身や家族の快適さ、安全を大切にしながら、できるだけ一緒に過ごせる空間づくりを考えてみて。

犬と暮らす家づくりのポイント
家族の集まる場所にハウスを
屋内飼養の場合、リビングの一角やいつでもお互いの気配を感じられる場所に、犬のための落ち着ける居場所を作ろう。音に敏感なので、出入り口付近などは避け、静かな場所に

見晴らしの良い場所はストレス
犬にとっては、自分に見える範囲がテリトリー。そのためバルコニーなど見晴らしの良い場所は、遠くまで見えてしまい、警戒しないといけないエリアが増えることに

世話を考えた空間づくりを
犬種にもよるけれど、からだを洗ってあげて乾かすには、大きさに合ったスペースが必要。脱衣所を広く取る、土間を設けるなど、世話しやすい空間づくりを考えよう

 

ONE POINT ADVICE
安心する空間作り

囲まれた狭いスペースを用意してあげると、犬が落ち着いてくつろげる空間になる。デッドスペースを活用するなど、工夫してみて

収納のポイント
大きめの玄関収納を作っておくと、リードなどの散歩道具をしまっておけるので便利。愛犬用グッズをかしこく収納しよう
 

家づくりに取り入れたい工夫~ペットに優しい空間とは

猫、犬それぞれに合った空間づくりとともに、どちらの場合もおさえたいのが、住空間の快適さ。猫も犬も、体温調節が苦手で暑さに弱い。過乾燥でも高湿度でも、皮膚病などの病気の原因になることがある。体高が低く床近くで生活しているため、空気環境の影響も受けてしまう。
夏の暑さや冬の室内外の温度差、部屋間の温度差などがない快適な住空間。適度な湿度、空気のきれいな空間で過ごさせたい。つまるところ、ペットに優しい空間は、人にとっても優しく健康な空間ということ。ペットと暮らす家も、そうでない家も、基本は同じ。しっかり学んで、快適で健康に暮らせる住まいをプランしよう。

家づくりに取り入れたい工夫~専用設備編「愛犬家住宅」のおすすめ設備カタログ

家づくりに取り入れたい工夫~専用設備編「愛犬家住宅」のおすすめ設備カタログの画像

愛犬との幸せな暮らしを応援する「愛犬家住宅」ブランドでは、便利なペット用品や住まいの悩みを解決する住宅設備を提供している。ここでは主な住宅設備の注目商品を紹介(協力:ワンオンワン)

洗面化粧台
マイクロバブル洗面台

マイクロバブル発生器を標準装備した洗面化粧台。人の洗面や洗髪、メイクアップでの使用だけでなく、愛犬のシャンプーやグルーミングなどの本格的なペットケアから、散歩後の足洗いなど、さまざまな場面で役立つ

マイクロバブルとは…超微細な気泡のこと。ミクロの泡が毛穴の汚れを洗い出し、マッサージやリラックス効果も。吐水量を削減するため水道光熱費の節約も期待できる

床用コーティング材
AJパーフェクトコート
フローリング、クッションフロアーなどに塗るだけで、ペットの足腰を痛める床のスベリを防ぎ、キズ・汚れから床を守ってくれる。ガラスの薄膜なので、効果が長時間持続

バスルーム
便利なマグネット仕様
マグネット仕様のシャワーフックなら、好きな位置・高さにシャワーヘッドを設置できるので、体高の低いペットを洗うのに便利。楽な姿勢をとれることで、人の負担も軽減できる
 

専門家にきくペット住宅の今

column.01

Q.ペットたちと出会うには
A.ペットショップに行けば犬や猫をはじめ、まだまだ人気のウサギやハムスター、フェレットなどの小動物との出会いがあります。
最近では保健所やボランティア施設が開催する譲渡会でも素敵な出会いの場が設けられています。

Q.どんな空間づくりをしたら良いですか?
A.屋内飼養の場合はリビングなどの共有スペースにペットがくつろげるケージやベッドを設置し、屋外飼養であれば、常時人の目が届く場所にハウスを用意することで、ペットが感じる寂しさが最小限に抑えられ、異常の発見も早く対処がしやすいという最大のメリットがあります。
ただし広い空間を開放しすぎてペットが人の生活空間に入り過ぎるとしつけが上手く出来ず、しつけがペットを混乱させ、ペットにストレスをあたえる結果になりやすいので「人とペットの距離感」はとても重要です。
ペットの足腰への負担軽減措置、トイレなど死角の有効活用など、「人にもペットにも優しく」を意識すれば、完成された住宅でも後からより良くすることは可能なので臨機応変に対応を!

Q.暮らし方の注意点は?
A.本当の「可愛がる」とは、
  ●しつけ上、適度な距離を保ちつつ
  ●必要な運動とスキンシップを行う
  ●バランスの良い食事を与える
  ●異常時の早期発見と対処
  ●予防医療の理解と実施
  が出来る事を言います!
Q.ペットの健康維持について教えてください
A.犬を飼養する場合、毎年1回「狂犬病ワクチン」の接種義務があります。
また感染症や寄生虫予防、繁殖制限などの予防医療についても推奨時期があるので、事前にかかりつけの獣医師にご相談を!

Q.飼い主にはどんな責任がともないますか?
A.咬傷事故やご近所紛争(騒音・悪臭など)を代表とするペットトラブルの全責任は飼い主にあります。「うちの子はお利口だから」という過信から加害者になることも。ペット飼養者は常に「明日は我が身」の精神を!

Q.家にペット用設備を組み込むのと、アイテムで対応するのと、どちらが良いですか?
A.ペットも成長や年齢とともに望ましい飼養環境が変化するもの。また環境の好き嫌いもあるので、作ったり用意したりしたらずっとそのままと考えるのでなく、飼養するペットの容体や好みから「それが活用できるか、出来ているか」をしっかり見極めて、柔軟に対応できる環境づくりに努めてください。

山中一馬どうぶつ法務事務所
行政書士・ペット栄養管理士
認定動物看護師
山中 一馬
やまなかかずま

動物法務を中心に、ペットトラブル相談・サポート、文書作成やセミナー講師等多彩に活躍中。主に食事管理の面でペット栄養管理サポートも。現在は岡山ビジネスカレッジの常勤講師も務める。

 

column.02

Q.ペット共生住宅の現状を 教えてください
A.ペットと暮らせる賃貸住宅が増えたことから、家を建てるときに犬と暮らすことを前提に計画する方も増えてきました。また、家を建てて15年~20年位、ちょうど設備や建材の老朽化や子供の自立などをきっかけに、ペット仕様のリフォームに、という方もいらっしゃいます。愛犬家の方たちは、暮らしを快適にしながら、ペットにとっても安全な住まいを求めるようになり、ペットと住まいの専門的な知識を持つ愛犬家住宅コーディネーターへの相談が増えています。
それと同時に、動物医療の進展や飼い主の意識向上、ペット用の食事の変化なども影響してペットの長寿命化、高齢化も進んでいます。ペットショップでお金を出せば簡単に買えてしまう時代の背後には、繁殖場で増やされたり、捨てられる犬猫が増え、殺処分などの悲しい現実もあります。最近ではペットを売らないペットショップが初めて岡山県に出来たことから動物愛護への意識も高まりつつあります。ペットと暮らすということは、命と向き合うことです。安易な気持ちではなく、慈しむ気持ちを忘れず、私たちの生活を癒してくれる大切な存在との暮らしを快適に過ごせる住まいをご提案したいと思います。

Q.犬種による最適な住まいがありますか?
A.【小型犬の場合】
日本で一番人気のある犬種はトイプードルです。小型で愛嬌があり、かわいいことはもちろんですが、抜け毛がほとんどないことからアレルギーの心配がないということも人気の秘密です。グルーミングやトリミングといったお手入れが必要なので、自宅でもお手入れをしたいという方が専用の洗面台を設置したりします。
 ★【大型犬の場合】
盲導犬や災害救助犬として有名なゴールデンレトリーバーは利発で温和な性格なので、小さい子どものいる家庭にも適しています。運動量が必要な犬種なので、庭に門扉を設置してドッグランにしたり、家に入る時には足を洗える場所があるととても便利です。家の中も回遊性のある間取りにすることで、自然と運動できる空間になります。
 ★【日本犬の場合】
柴犬や秋田犬など、日本の歴史と共に番犬として過ごしてきた犬種も、近年では室内で飼われるようになりました。フローリングなどのすべりやすい床にコーティングをしたり、テラスルームなど屋外を感じられる空間があるといいですね。

Q.暮らしの中での注意点は?
A.愛嬌ある姿で人気のミニチュアダックスフンドやコーギーは、階段やソファー、ベッドなど段差のある空間で過ごすことから、椎間板ヘルニアになりやすいので家具の配置や高さに注意しなければなりません。短頭種と言われる鼻の短いフレンチブルドッグやシーズーなどは鼻で呼吸しづらいので夏の暑さに気をつける必要があります。膝関節が弱いチワワやポメラニアンは、膝蓋骨脱臼を起こしやすいので膝の負担を軽減するマット等を敷くと良いでしょう。

川上建設 株式会社
愛犬家住宅コーディネーター認定番号09070167
檀上 裕子
だんじょうゆうこ

インテリアコーディネーター・愛犬家住宅コーディネーター・二級建築士の豊富な知識と経験を生かし、「お客様の一番の味方でありたい」をモットーに愛犬家の願いに応える住まいの提案を行っている。

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>>愛犬と暮らす岡山の住まいの実例をチェック!(ステップハウス.JP)

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