重厚な梁組みの下に開かれた 緑あふれるくつろぎの空間｜KNOT 株式会社 押田建設｜リフォーム...

【リノベーションのきっかけ】
　元々は納屋として、大正元年に建てられたもの。Sさんの記憶では、幼い頃に牛舎付きの住居へと改装され、祖父母が住んでいたという。敷地は山の斜面に沿って高低差があり、南半分は見事な職人技で積まれた石垣の上に建物が据わる。屋根裏には、ひと抱えもある地松の太鼓梁が幾本も。「押田建設」スタッフとして数々の住宅建築に携わってきたSさんにとって、自邸を建てるならこの躯体を無二の魅力として生かさない手はなかった。

【リノベーション後の暮らし】
　大きな梁を見せた吹き抜けのダイニングと、天井を下げた落ち着きのあるリビングが、一つの空間の中で対比する。空間を構成するラインはすっきりと整い、その合間に生まれた小さな余白が、心をほっと和ませる。ミニマムな北欧スタイルと重厚な伝統建築とが機能美のもとに融合し、１１０年受け継がれてきた家に、新たな命が吹き込まれた。

■ リノベーション費用／約2,500 万円
■ リノベーション面積／ 102.14㎡（30.89 坪）

Before

After