高齢ペットの飼養管理⑥-2016.1.8更新-
「最近は年だからか〇〇なんだよなぁ…」と、年齢が原因だと思っていた変化が、実は加齢とともに進行している病気のサインであることも。ちょっとした変化が大事に至らないように、自分で勝手に判断せず、まずは獣医師に相談してみましょう。
〈年齢のせいにしていませんか?〉
●腹が出てきた(腹部が膨れる)
・副腎皮質機能亢進症 ・子宮蓄膿症(メス) ・心臓病 など
→腹水が溜まっている可能性。
●徐々に体重が減ってきた
・腎不全 ・心不全 ・糖尿病
・肝臓疾患 など
●歩き方がヨボヨボしている
・変形性脊椎症 ・変形性関節炎
・椎間板ヘルニア など
→骨、関節、神経が影響している可能性
●毛艶が悪い、薄毛になった
・副腎皮質機能亢進症
・甲状腺機能亢進症(猫)
・甲状腺機能低下症(犬) など
→シミ、フケ、皮膚の黒ずみなどが出ることも
●焦点が合わない、壁にぶつかる、溝に落ちる
・白内障
・緑内障
→完全に視力を失わなくても、もともと視力が低い犬猫は早期でこのような症状が見られます。
●急に食欲が沸いてきた
・甲状腺機能亢進症 など
→甲状腺ホルモンが過剰に分泌されると、急に食欲が沸きます。
●頻尿になった
・尿石症
・膀胱炎
・前立腺肥大(オス) など
→排尿しそうでしない、量が少なく回数が増えたら要注意。
●しんどそうな咳をする
・心臓病 など
→人と違い「コンコン」「ゴホゴホ」という咳ではなく、「ゼーゼー」「カハッ」という何か吐きそうな感じなのが犬の咳。マルチーズやキャパリアなど、もともと心臓疾患になり易い種類は特に注意。
症状として代表的な疾患を挙げてみました。これらに限定されることではないので、とにかく異常のサインが出たら動物病院へ! これが「長生きの秘訣」です。