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第86回目

高齢ペットの飼養管理④-2015.11.13更新-

 若いときには良く動き、良く食べしていて、何も心配なく過ごせていたと思いますが、早ければ8歳過ぎから、平均すると10歳くらいから何かしらの「老い」が表れます。
 そうであれペットも家族の一員には変わりありませんので、年齢の変化に向き合い、早期発見からの対応を心がけてください。高齢になったら特に気をつけるべき飼養環境についてお話します。
【食餌管理】 
●食欲が低下したら?
食欲と排泄物の状態は健康管理を確認するためにもっともわかりやすいシグナル。元気かどうかはこれらに伴うもの。であればしっかりと観察してあげなければなりませんよね。
 知っていただきたいのは、老いたから食欲が落ちたとは言い切れないということ。食欲の低下は老いよりもまずは何かしらの疾患を疑ってください。もちろん精神的なものや季節の変化によるものが原因である場合もありますが、老いてからの食欲の低下は特にその意識を持っていただきたいと思います。
 特に疾患の疑いが無く、単に食欲が低下しているときは、
・いつものフードに別の食材をトッピングしてみる(茹でたササミやキャベツを細かくしたものなど)・湯でふやかし、温めて与える、などすると風味が増して食欲が増進しやすいでしょう。
 市販フードには年齢別で分けているものもあります。何歳からとか何犬用に敏感になる必要はありませんが、年齢や犬種別のフードにはそれなりの特徴がありますので、良いと思えばその都度切り替えてみるのも手段の一つです。
 ただ、むやみやたらにフードチェンジをすると逆にストレスだったり胃腸に負担がかかったりしますので、場合によっては獣医師に相談することを勧めます。
 私事ですが、我が家にも15歳になるダックスがいます。両目が白く濁る「老齢白内障」になっており、視野が狭くなっているせいか障害物にぶつかってビックリしている姿を頻繁に見かけるようになりました。なるべく障害物を除いてバリアフリー化したり、トイレの場所をケージの近くにしたりと、少しでも過ごしやすい環境を作ってはいます。
 人も動物も老いからは免れられませんので「今、何がしてやれるか」を考えて行動したいと思います。


ペットの法務相談って何だ!あなたの身近に起きるトラブルを解決!

 ペットの法務相談。皆さんは、この言葉をご存知でしょうか。今回のペットにまつわるお話は、岡山で唯一ペットを専門にした法務相談をされている山中一馬さん(行政書士)にお話を伺いました。

 近年のペット人気の上昇とともに、対ペットショップ・ブリーダー・動物病院、個人間の売買、近隣住民との問題などペットに関するトラブルが相次いでいるとおっしゃる山中さん。こういったトラブルが皆さん自身に起きた時あなたなら、どうしますか? 弁護士に相談する、それも良いでしょう。ただその前に気軽に相談できる相手がいたらどうでしょうか、それが今回の法務相談です。

 行政書士は弁護士とは違い依頼者の代理人として相手方と交渉することはできませんが、トラブル回避のアドバイスや書類作成を通して適切な問題解決のサポートができます。そんな山中さんのもとには、日々ペットトラブルの相談が寄せられているそうです。「購入したペットに先天性の病気が発覚」「インターネットと見た目が違う」「リードが長すぎて道の角から飛び出した犬に驚いて、お年寄りが転倒した」など法務の立場から適切なアドバイスをしてくる頼れる存在、それが法務相談なのです。

山中一馬どうぶつ法務事務所

行政書士/愛玩動物飼養管理士/
動物法務協議会会員

山中一馬どうぶつ法務事務所

岡山市平福2-3-11

ペットトラブル相談・解決、ペットビジネス相談・サポート、各種契約書の作成、セミナーの講師や執筆活動など仕事は多岐にわたる。普段は、倉敷市笹沖にあるドッグハウス「ボーモンド」の店長としても活動中。

ご相談は、HPかメールアドレスへ
HP:http://www.office-kazu.com
(リニューアル中)
E-mail:animal-support@office-kazu.com


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