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第84回目

高齢ペットの飼養管理②-2015.9.11更新-

 犬の「老い」は、小・中型犬は8歳頃から、大型犬は6歳頃から見受けられます。「老犬」という枠に入れてしまうには早い年齢ではありますが、人は50歳頃には何かしらの老いが出ているでしょうから、それを犬の平均寿命に当てはめてみるとこのようになります。そ れでは老化減少を確認していきましょう。


①老眼/老化白内障(水晶体の中心部分が白く濁る病気)が見られる犬が多いです。両眼を比較して見て、白っぽく感じたら白内障である可能性は高いです。


②嗅覚の低下/犬の嗅覚は匂いの種類によって異なりますが、人より100万倍優れるといわれます。その優れた嗅覚が、徐々に低下してきます。中には好物の匂いを嗅いでも喜ばない程低下する子も。


③難聴/人と比べて犬は5~10倍の聴覚があり、人が感知できない高周波も聴き取れます。老化に伴う老齢性難聴はまず高音域が聞こえにくくなり、徐々に生活音も聞こえにくくなります。難聴が進行すると、飼い主が呼んでも反応しない程度にまでなります。


④被毛の退色/加齢とともに目や口周り等、顔の被毛が退色(白髪)が目立つと見た目の老いを感じます。体の被毛も徐々に退色しブラックだった子がグレーやホワイトに近い色になることも。


⑤動きの鈍り/食事や散歩に呼んでも、なんだか体が重い感じになります。若いときのように飛んだり跳ねたりしなくなり、喜びの表現が少なくなります。


⑥食事内容の変化/動きが鈍くなると基礎代謝が低下するので、脂肪やカロリーは控えめで良くなります。また体内の機能も衰えるので、消化吸収の良い良質なタンパク質は若い時より必要に。


⑦運動能力の低下/動きが鈍くなると、筋力も衰え、ますます動くことを嫌がります。若い時のようなペースで動けないので、散歩中も引っ張ったり長時間行なうなど、無理に行うことはストレスに。


⑧排泄能力の低下/排泄回数が多くなったり、決まった場所で出来なくなったりなど。腸内環境が衰えると便は固くて黒っぽい便秘気味だったり、軟便気味だったりと安定しません。尿も若いときのように蓄えることが出来ず頻尿気味に。我慢させず以前より多めに排泄の機会を与えると良いでしょう。

 次回は老齢に伴う動物病院との付き合い方をお話します。


ペットの法務相談って何だ!あなたの身近に起きるトラブルを解決!

 ペットの法務相談。皆さんは、この言葉をご存知でしょうか。今回のペットにまつわるお話は、岡山で唯一ペットを専門にした法務相談をされている山中一馬さん(行政書士)にお話を伺いました。

 近年のペット人気の上昇とともに、対ペットショップ・ブリーダー・動物病院、個人間の売買、近隣住民との問題などペットに関するトラブルが相次いでいるとおっしゃる山中さん。こういったトラブルが皆さん自身に起きた時あなたなら、どうしますか? 弁護士に相談する、それも良いでしょう。ただその前に気軽に相談できる相手がいたらどうでしょうか、それが今回の法務相談です。

 行政書士は弁護士とは違い依頼者の代理人として相手方と交渉することはできませんが、トラブル回避のアドバイスや書類作成を通して適切な問題解決のサポートができます。そんな山中さんのもとには、日々ペットトラブルの相談が寄せられているそうです。「購入したペットに先天性の病気が発覚」「インターネットと見た目が違う」「リードが長すぎて道の角から飛び出した犬に驚いて、お年寄りが転倒した」など法務の立場から適切なアドバイスをしてくる頼れる存在、それが法務相談なのです。

山中一馬どうぶつ法務事務所

行政書士/愛玩動物飼養管理士/
動物法務協議会会員

山中一馬どうぶつ法務事務所

岡山市平福2-3-11

ペットトラブル相談・解決、ペットビジネス相談・サポート、各種契約書の作成、セミナーの講師や執筆活動など仕事は多岐にわたる。普段は、倉敷市笹沖にあるドッグハウス「ボーモンド」の店長としても活動中。

ご相談は、HPかメールアドレスへ
HP:http://www.office-kazu.com
(リニューアル中)
E-mail:animal-support@office-kazu.com


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