犬のストレスを考える-2015.5.8更新-
春は新生活スタート期。それぞれに差はあると思いますが、何かしらの変化はあります。少し慣れてきた今頃は、どっと疲労感が出てくるのではないでしょうか? 飼い主さんに精神的あるいは時間的な「余裕」が無くなり易いこの季節。実はペットもその変化に気が付いています。例えば、
「朝時間が無いから、いつもより構ってあげられない」
「めんどうだから手作りご飯をやめてドライフードそのまんま」
「疲れて横になりたいから、今日の散歩は勘弁して」
など、飼い主都合で勝手にルールを変更していること、ありませんか? 対ヒトであれば「言語」でコミュニケーションがとれます。ある程度理解してもらい易いのですが、ペットは違います。いつもの流れを期待して待っていたのに、理解できないまま時間が経過。そんな日々が繰り返されれば犬にもストレスがかかります。
うつ病の人は、神経伝達物質「セロトニン」の分泌が健康な人と比べて少なくなります。セロトニンは心身の安定や心の安らぎに関与するため、いわば「幸せホルモン」。慢性的なストレスにより、セロトニンの分泌が少なくなれば、ペットにも人のうつ病に似た症状が確認されます。
●食欲低下●注意力散漫(落ち着きが無い)●あくびの連発●目を合わせない(目をそらす)●掻く素振りを頻繁にする●やる気が出ない●寝てばかり…など。
新生活スタート前後のペットの様子を比較して、このようなサインが出ていれば改善を! 一度や二度の勝手は致し方ないとは思いますが、無意識のうちに勝手が継続されていませんか? ペットのストレスサインをチェックし、また飼い主さんの対応の変化もご確認を。
心当たりがあれば、一日も早く幸せホルモンを増やしてあげましょう!
朝出来なかったことは帰宅後に必ずしてあげてください。出来ない理由を考える時間があれば、その時間でちょっとでも何かしてあげてください。言語コミュニケーションが取れない分、少しの時間であっても「いつもの」それを待っています。新生活に少しずつ慣れてきたこの時期。
今一度ペットに向ける余裕を確認してみてはいかがでしょうか?