犬の妊娠と出産(3)「出産の心得 (後編)」-2012.4.13更新-
前編・中編に続きあと二つの心得をご紹介します。
★【心得4】 出産は難産になることも…。費用の事も考えて!★
「犬は安産」って思っていませんか? 実はそうとも限りません。
ペットブームの過熱で、どの種類も「小ぶり」な犬が好まれる傾向にあります。
「トイプードルでも小さいのが欲しい!」
ショップにいると毎日のようにこういう話になります。ただ、小さい子が母になるというリスクも考えなければなりません。
意見はまちまちですが、母犬の体重が2kgは無いと出産に向かないと思っています。2kg未満の犬も母にはなれますが、難産だったり帝王切開の確率が高くなります。
例えばフレンチブルドッグやチワワなどの頭の大きい犬種類は、他の犬種より帝王切開の確率が非常に高いと言われます。
家庭で安産なら特別な費用はかかりませんが、難産や多産など手術が伴う場合は数万円から場合によっては十数万円の費用がかかる場合があります。
★【心得5】 育児に追われる可能性もあります…★
「産まれた!良かったね♪」では済みません。
産後は犬の出産であれ人の手助けが必要です。
長時間のお産になれば最初に生まれた子犬の授乳を手伝ったり、生命力の弱い子犬が誕生した場合、命を繋ぐ手助けが必要になったり…。母犬が育児放棄するケースもありますので、基本的には手伝いが必要と思っておいて下さい。
「日中は家族が誰も居ないし…」「急な出張が入ったりするし…」
など皆それぞれの生活環境がありますが、命がかかわっているものですので出産したらどうなるか、自分がどう変わらなければならないかなど、今一度ライフサイクルを見直していただく必要があります。
シリーズ3回に分けて5つの心得をご紹介いたしました。話せばもっともっとありますが、最低この5つの心得を承知の上で愛犬の出産についてお考え頂ければと思います。