犬の去勢と避妊(2)「オスの去勢」-2011.9.9更新-
そもそも「去勢」って何?それはですね。「左右の精巣を取り生殖機能をなくすこと」なんです。手術の前には事前に検査を行い、体調や体力が手術に耐えられるか判断したうえで全身麻酔を行います。手術にかかる所要時間は30分ほど。特殊な手術にならない限り、メスより切る範囲が狭いので、時間も費用も少なくできるのが一般的です。一般的には日帰りで帰宅できるケースが多いようです。去勢手術にかかる費用は、犬種や精巣の状態などにより異なりますが、だいたい2万円前後の所が多いようです。たまにですが「停留睾丸」(睾丸が体内奥にとどまり本来の位置に降りてこないこと)の子がいます。こういう場合も、将来的な疾病予防のため去勢手術をする方も増えているようですね。まずは獣医師にご相談ください。
最後に去勢のメリット・デメリットご紹介します。
【メリット】
◎ 精巣や性ホルモンにかかわる病気の予防
→精巣腫瘍、前立腺肥大など
◎ マーキングの予防・改善
オスの場合、これに悩んでいる飼い主さんも多いのでは!?
◎ 予定外の妊娠を防止
→同環境内にメスがいる場合はオスを去勢する飼い主さんが多いようです。
【デメリット】
× 太りやすくなる
→ホルモンバランスが崩れるので、食事制限が必要になる場合が多いです。
× 性格が変化する
→これに関しては必ずしもデメリットとは言えず、凶暴だった性格が穏やかになることも少なくありません。
次回は「メスの避妊手術」についてです。