第37回目
犬の去勢と避妊(1)-2011.8.18更新-
犬を飼うにあたって「オス」にするのか「メス」にするのかで悩まれる方が多いはず。「男の子はマーキング(肢を上げておしっこをする)をするからなぁ…」「女の子は年に2回は発情が来るし…」「女の子の方が性格が穏やか?」などなど「性」に関する悩みや情報もさまざま。そういった性に対する悩みを解消してくれるのが「去勢」と「避妊」。「なんか可愛そう…」と思われた方、確かにその思いは拭えません。
がしかしっ! ペットや飼い主さんにとってメリットも多くあります。ペットと人間が上手に共存するためにはこの知識は必要であり、決断をするタイミングも重要ですので、今回からの「知っ得シリーズ」では「犬の去勢と避妊」について連載していこうと思います。すでに犬を飼っている人、これから飼おうと思っている人、必見です!
【手術、した? しない? 迷っている?】
おおよそですが、下記のような統計が出ています。
<オスの去勢>
●した…45%▲迷っている…25%×しない…30%
<メスの避妊>
●した…50%▲迷っている…30%×しない…20%
手術のメリット・デメリットは後に述べますが、「しない」という飼主さんの理由としては、
・持って生まれてきたものを取るなんて可愛そう
・手術をしなかったがために病気になっても、それはその子の運命と考えられるから
・費用がかかるから
などが主なものだと思われます。
一昔前はもっと「しない」という飼い主さんが多かったのは事実。迷っている人を含めると7〜8割が去勢と避妊手術の必要性を感じているという事が言えます。飼い主さんの理解や獣医療技術の向上が数字を大きく動かしていると考えられます。
次回は「オスの去勢」についてお話いたします。
ペットの法務相談って何だ!あなたの身近に起きるトラブルを解決!
ペットの法務相談。皆さんは、この言葉をご存知でしょうか。今回のペットにまつわるお話は、岡山で唯一ペットを専門にした法務相談をされている山中一馬さん(行政書士)にお話を伺いました。
近年のペット人気の上昇とともに、対ペットショップ・ブリーダー・動物病院、個人間の売買、近隣住民との問題などペットに関するトラブルが相次いでいるとおっしゃる山中さん。こういったトラブルが皆さん自身に起きた時あなたなら、どうしますか? 弁護士に相談する、それも良いでしょう。ただその前に気軽に相談できる相手がいたらどうでしょうか、それが今回の法務相談です。
行政書士は弁護士とは違い依頼者の代理人として相手方と交渉することはできませんが、トラブル回避のアドバイスや書類作成を通して適切な問題解決のサポートができます。そんな山中さんのもとには、日々ペットトラブルの相談が寄せられているそうです。「購入したペットに先天性の病気が発覚」「インターネットと見た目が違う」「リードが長すぎて道の角から飛び出した犬に驚いて、お年寄りが転倒した」など法務の立場から適切なアドバイスをしてくる頼れる存在、それが法務相談なのです。