飼い主ができること【成長期(7)】「しつけについて・番外」-2010.5.14更新-
前回「褒めてしつけるのが基本。叱るのは臨機応変に…」という内容のコラムをお伝えしましたが、読者の方から「叱るばかりしてきたが、今からでも褒めるしつけに変えてしつけが上手くいきますか?」という内容の質問をいただきましたので、今回は犬の習性や自分の経験からこのご質問にお答えしたいと思います。
【叱るしつけのデメリット】
大声で怒鳴ったり、ついつい手を出したりすると、ワンコは一瞬「ビクッ」としたりひるんだりします。それを見て飼い主は「効いている」と思いがちですが、それは勘違いの場合が多いのです。
犬は叱られてもどうして怒られたのかがあまりわかっていません。むしろ、叱るばかりしていると「怖い飼い主」と思うようになり、飼い主に対して苦手意識を持つようになりかねません。これを続けると、しつけどころか信頼を失うことになります。
例えば、トイレのしつけで叱るばかりしていると、排泄をコソコソするようになったり、排泄後に怒られた経験があるワンコは、排泄を我慢するようになったりと良い結果をもたらしません。
【叱るしつけから褒めるしつけへ】
ご質問の結論から言うと「上手くいく可能性が高い。やってみる価値は大いにあり」だと思います。
対象のワンコの年齢や性格によって改善にかかる時間は個体差がありますが、今のままで改善されずに時間だけが経ち、飼い主さんも悩むようなら、是非褒めるしつけに今からでもチェンジしてみてください!
方法は簡単。今までの叱りを封印して「出来たら褒める」という意識を常に持つことです。飼い主さんの意識を変えるところからスタートし、結果が表れるまでその意識を無くさないこと。ただこれだけです。
簡単に言いますが意外と難しいんですよね、これが。「ワンコはきっとわかってくれる」と思って頑張ってみてくださいね。