高気密・高断熱
住まいの気密性と断熱性を高めることで、居室内の上下の温度差、居室間の寒暖差を解消し、温度と湿度を一定に保つシステム。外気の影響を受けにくく、保温性が高いため、省エネルギー効果が期待できます。また、居室間の温度差がなくなるため、冬場の高齢者に多いヒートショックの予防にもなるというメリットも。
最近よく耳にする「環境共生」。文字通り、「地球にやさしい」「周りの環境と親しむ」「健康で快適な」ものづくりを目指したものです。これは、家づくりにおいても今や常識。ここでは特に、地球環境に関するシステムや取り組みについて紹介します。
住まいの気密性と断熱性を高めることで、居室内の上下の温度差、居室間の寒暖差を解消し、温度と湿度を一定に保つシステム。外気の影響を受けにくく、保温性が高いため、省エネルギー効果が期待できます。また、居室間の温度差がなくなるため、冬場の高齢者に多いヒートショックの予防にもなるというメリットも。
太陽エネルギーを電気的に利用するシステム。プラスの電子を引きつけるP型、マイナスの電子を引きつけるN型の半導体を結合させたものに太陽光が当たることで電流が生じる太陽電池を屋根に設置し、インバーターで直流から交流に変換された電力を電気機器に利用します。電力会社の電線と繋がっているので、余った電力を電力会社に売ることが可能。逆に、曇りや雨の日、夜間など電力が足りない場合は、電力会社から電力を買うことができます。
■晴天日の1日の発電と消費電力の推移(資料提供:セキスイハイム)
給湯、厨房、冷暖房など、家の中の熱源をすべて電気でまかなう住宅のこと。電気給湯機、電気式床暖房、蓄熱式床暖房器、IHクッキングヒーター、電気浴室暖房乾燥機などを使用します。いずれも燃焼する部分がないため、室内の空気をクリーンに保つことが可能。火がでないので火事や火傷の心配もあまりありません。
ヒートアイランド現象をはじめとする都市の環境改善や気温上昇の抑制、太陽熱による焼け込み・照り返し防止の対策として普及している、オフィスビルやマンションなどの屋上緑化の一般住宅版。軽量人工土壌や防根性を備えた防水材、潅水装置などの開発に伴い、屋根全体を庭にすることも可能になっています。土壌の断熱効果や植物の蒸散作用、緑陰などにより、省エネルギー効果も期待大。
環境改善だけでなく、住まいの断熱効果などさまざまなメリットが期待できるルーフガーデン(写真協力:旭化成ホームズ)
緑や水を住宅に取り入れる方法の一つ。川を作ったり、その土地に合った植物を植えるなど、できるだけ自然の生態系に近い環境を作ります。
建物のスケルトン(柱・梁・床等の構造躯体)とインフィル(住戸内の内装・設備等)を分離した工法による住宅。耐久性が高く長持ちする構造を持ち、家族構成の変化などのライフスタイルの変化に合わせて、自由に間取りの変更を行うことができます。これにより従来30年程度だった住まいの寿命が大幅に延長し、3世代にわたって住むことも可能に。
「サスティナブル」とは、日本語で「持続可能な」という意味。高度成長期のような、スクラップ&ビルド型の住宅供給ではなく、何世代にもわたって長く住み続けることを考えて住環境を整えるというものです。具体的には、ライフスタイルの変化に応じてリフォームが可能、建て替え時に部材の再利用ができる、といったメリットが挙げられます。