株式会社 美作土建　建築実例詳細　　大きく暮らす 小さな家

【プランナーの自邸】

■Ｑ：コンパクトかつ変則的な土地ながらも、狭さを感じさせない住まいですね。
　自然に囲まれた中で子育てをしたいと思い、県北を中心に探している時に発見した土地なのですが、本当にコンパクトですよね（笑）。土地が横に長く、家の床面積は27坪程度しかないけど、空間をつなぐことで視覚的に広く見せています。動線の効率化を図り、限られたスペースを最大限に生かしました。

■Ｑ：これまでの経験をもとに、家づくりはどのように行いましたか？
「自分が経験していないことは提案できない」と考えているので、挑戦したいことをたくさん盛り込みました。この住宅は実質ワンルームなんです。吹き抜けを介してすべての部屋がつながっている、そんな「小さな家」という暮らし方を提案したくて。あとは、木毛セメント板を天井一面に張ったり、階段の手すりを簡易的にしてスッキリと見せたり、木製建具のドアに曲線を取り入れたり。木製建具はどうしても隙間が多くなるので、そこをカバーできるくらいに気密性も高めました。真冬でも、薪ストーブ１台で家全体が暖かくなるんですよ。

■Ｑ：自宅の敷地内に建つ、奥さまのパン屋さんも設計されたそうですね。
　床面積が2.5坪程度、さらに対面販売の設計は初めてだったので、結構悩みました。必要な機材すべてをどう入れるか、動線をいかに最小限に抑えるかという点を常に考えながら設計したのですが、「狭さを感じさせず動きやすい」と、妻にも満足してもらえました。自宅とお店とを行き来できるので、家族の交流も不便だと感じることは全くないですね。限られた敷地でしたが、併設できて良かったです。