株式会社 イチマルホーム　建築実例詳細　　少しずつ、好きなものを 足していける余白を

　建築家の伊礼智氏が好きで、著書をバイブルのように読み込んできたご夫婦。ぶどう畑の広がる郊外に土地を求め、ご主人自らプラン図やパースを書いて理想のイメージを伝えたという。スタッフはそこにプロとしての提案やアドバイスを加え、職人たちの丁寧な大工仕事によって、ディテールまで洗練された空間へと仕上げられていった。
　丸テーブルを囲むダイニング、爽やかに風の抜けるキッチン、小窓から庭を望む和室。家じゅうのあちこちに落ち着く居場所があり、どこを見ても心地よく整った空間がある。コンセプトは「住みながら、自分たちで手を入れていける家」。初めから多くをつくり込まず、「暮らしていく中で少しずつ、欲しいものを足していくことに喜びを感じています」とご主人は話す。
　住み始めてから１年、ご夫婦で相談しながらＤＩＹで階段の柵を造ったり、タオル掛けなどのパーツを取り付けたり。本当に必要なもの、気に入ったものたちで、住まいの余白がゆっくりと満たされていく。