株式会社 セントテ　建築実例詳細　　個性を活かす家

スーパーや病院、学校も徒歩圏内で、緑豊かな住宅街にある平屋。ガルバリウム鋼板によるシンプルなデザインは伸びやかで目を引く存在だ。
　室内は爽やかな白い壁に無垢材の穏やかな色合いが溶け合い、ご夫婦らしい優しさを醸し出す。ダイニングキッチンの隣にはウッドデッキが広がり、太陽の光と開放感を室内に取り込む。また室内のプライバシーを確保できるよう、道路側のリビングの窓は上部に配置。ウッドデッキも壁で囲い、外部の目線を外す位置に採光用の開口を設けた。「セントテ」による巧みな計算が垣間見える。
　Oさんご夫婦は家づくりにおいて、「子育てがしやすい家」を大きなコンセプトとした。「子育てしやすい家は年を取ってからも楽に生活できる家になると思ったんです」。ご夫婦の願い通りに「セントテ」は動きやすい動線と、手入れしやすい空間を心掛けた。縦長の土地を生かした平屋はキッチンを中心に洗面室や子ども部屋との距離を近くすることで、家事や子育ての動きをコンパクトにすることが可能になった。また、玄関ホール横のシューズクロークや約10畳分の小屋裏などの大型の収納スペースを備え、キッチン回りには手に届く範囲で手軽に収納ができるように食器棚やパントリーなど細かい収納スペースも確保。毎日の片付けが楽になるように考えられている。
　さらに空間に合うようリビングのTVボードやキッチンの食器棚をはじめ、大型の家具はすべて造作にすることで、空間を圧迫することなく、統一感をつくることができた。デッキにつながる窓もカーテンは使用せず、木製サッシのガラス面に半透明の飛散防止フィルムを貼ることですっきりとした空間をつくりだした。
　また、全体を穏やかなトーンでまとめることで、ご家族の雰囲気を出しながらも、どの世代になってもしっくりと合う雰囲気が出来上がった。
　暮らす人の夢や希望、そして「セントテ」の良い家をつくろうという想いと技術が相乗しあうことで、自分たちらしい家になったと、ご夫婦は幸せそうに語ってくれた。