株式会社 木絆　建築実例詳細　　本当に大切なものだけで暮らす これからの夫婦の住まい

　長い間、住まいに対してたくさんの思いをあたためてきたМさまご夫婦。だからこそ、プランニングは徹底して「削ぎ落とす」ことを意識したという。自分たちの暮らしにとって何が一番重要なのか、何度も原点に立ち返って整理し、24坪の平屋に凝縮させた。
　プランの軸となったのは、ナチュラルな和モダンのデザインと、冬暖かい性能、片付けやすい収納の3点。道に面した南側は庭先に格子を立て、窓もあえて低くして、包まれるような落ち着きを求めた。程よく出した軒が夏の直射を遮り、冬の光を部屋の奥まで導き入れて、柔らかな陽だまりのリビングをつくっている。
　収納と家事動線については、これまでの家での問題点を一掃。物干し場、寝室、クローゼット、サニタリーを直線に並べ、キッチンと回遊動線でつなげた。リビングのすぐ脇に大きな収納を設けられるのは、コンパクトなワンフロアだからこそ。何をするにも心地よい住まいとなり、奥さまは「本当に心穏やかに暮らせるようになりました」と笑顔で話していた。