家づくりの7つのポイント~建てる前に知っておきたい基礎知識
誰もが夢見るマイホーム。
建てた後に「こんなはずじゃなかった」「知らなかった」と後悔しないように、
家づくりで気をつけてほしいポイントをまとめてみた。参考にしてみて。
Step1.マイホームの テーマを決めよう
テーマを決めるにはまずは家族の要望まとめから
マイホームへの憧れは家族全員にある。どのような部屋が欲しいのか、どういう暮らしをしたいのか、どんな雰囲気がいいのか具体的に話し合い、家族の要望をまとめてみよう。特に大切なのは、「マイホームのテーマ」を決めること。全員が出した要望の中から絶対に譲れないテーマを選び、そのテーマに沿って家づくりをすればブレることも少ない。家族が共通認識をもって、まとまりのあるプランニングをするためにも、テーマを決めてみよう。
ワンポイント! 具体的なテーマを
たとえば「光をたくさん取り込める家」「家族とコミュニケーションがとれる家」など。その軸があれば、自然と家のつくり方や間取り、必要な設備など家全体のイメージも浮かんでくるだろう。
Step2.優先順位を 決めよう
自分達家族が大切に思う項目を探そう
マイホームのテーマ以外にも要望はあるだろう。それらを書き出し、優先順位をつけてみよう。家族の意見や住宅会社の意見を聞いて優先順位が変わることもあるが、話し合いを続けることで、「絶対に譲れない部分」と「我慢できる部分」が見えてくる。それは妥協ではなく、限られた予算のなかでベストなマイホームをつくるためにも必要な作業なのだ。
ワンポイント! 紙に書き出してみよう
予算、間取り、立地など自分達家族が大切に思う項目を紙に書き出してみよう。頭で考えるのではなく「紙に書く」ことが大切。たくさんあってもいいので、思いつく限り書き出してみよう。
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Step3.予算を設定しよう
自分達が返済できる費用の目安を調べておこう
マイホームには建物・土地代に加え、諸費用や別途工事費が必要となる。これからの生活に貯蓄も必要となるため、無理な返済計画は避けなければならない。今、どれだけ頭金に回せるか、諸費用はいくらかかるのか、支払いが負担ではないかなど予算についても慎重に判断していかなければならない。
ワンポイント! コストのバランスを考えよう
自分達の返せる額と自己費用を足すとマイホームの予算となる。限られた予算の中で理想の家を実現するには、 優先順位をつけた項目にバランス良くコストを割り振ることが大切。偏らないように気をつけて計画しよう。
Step4.土地の選び方
自分達が思い描く家が建てられるか見極めよう
土地は動かすことができないため、選び方がとても重要。事前調査や準備をして後悔しないように注意しよう。購入前には必ず建築会社のスタッフに同行してもらい、その土地に自分達が理想とする家を建てることができるのか、プロの目で見極めてもらおう。土地探しは、建築会社選びと同時進行で行うことが大切だ。
ワンポイント! 土地関連用語を知ろう
■建ぺい率…敷地面積に対して建てられる規模の割合。商業系に比べ住居系用途地域は割合が低い。
■容積率…敷地面積に対する延床面積の割合。用途地域ごとに制限されている。
■用途地域…住居、商業など土地の利用方法を定めるもの。用途地域ごとに建ぺい率、容積率が定められており、建築可能な住宅の規模が決まってくる。
Step5.住宅会社の 選び方
これから30年以上安心して任せられる会社を
住宅会社選びは家づくりにおいて重要な要素。建てた後、メンテナンスなどで数十年も付き合う関係となるため、信頼できる会社との出会いが家づくりを成功させる秘訣になるだろう。数多くある中から、自分達のセンスや価値観の合う会社を見つけるためには、できるだけ多くの情報を集めること。雑誌、インターネット、口コミなどで気になる住宅会社の工法やデザインなどを知り、概要をつかんでおこう。そして実際に会い、スタッフとの関わりを通じて、これから30年以上安心して任せられるかどうか、一生付き合えると思えるかどうかを考えて選んでみよう。
ワンポイント! 担当者との相性を大切に
住宅会社を選ぶ際、担当者との相性がとても大切。理想の家を実現してもらうためにも、要望をすべて伝えなければならない。できるだけコミュニケーションは密にとっていこう。感性やセンスが近く「この人だ!」と思える人に出会えたらとてもラッキー! ぜひ、依頼してみよう。
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Step6.間取り・動線 の考え方
ライフスタイルに合った間取りと動線を考える
暮らしやすい間取りにするには、動線とゾーニングを考えてマイホームの全体像をつかむことが大切。まずはライフスタイルを分析し、生活習慣など日常の行動パターンをよく考えてみよう。
分かりやすい方法としては、現在住んでいる間取りに1日の動きを線で書いてみると、自分達がよく使う場所、無駄な動線もみえてくる。家族全員の動線を確認し、なるべく短くなるように計画していくと暮らしやすい間取りも実現する。特に「家事動線」は毎日のことなので、重点をおこう。
ワンポイント! 土地関ゾーニングのコツ
「ゾーニング」とは住まいを機能ごとのゾーンに分け、間取りを考えていくこと。リビングなど来客時に使用する共用スペースは「パブリックゾーン」、寝室や子ども部屋など個人の空間は「プライベートゾーン」、キッチンや浴室・トイレなど水まわりは「サニタリーゾーン」に分けられる。それぞれの空間が交差しすぎず、短い動線になるように、家族それぞれの動きや過ごし方をイメージしてみよう。特に「パブリックゾーン」と「プライベートゾーン」はしっかりと分けておくといい。家族みんながより暮らしやすくなる配置を考えてみよう。
Step7.選択肢は多く
担当者からの提案はできるだけ多く聞いておこう
マイホーム計画を進めていく上で、壁にぶつかったときや新たな要望が見つかったとき、住宅会社の担当者と意見を交わす機会がたくさんあるだろう。担当者は家づくりのプロで対処方法の案もさまざま持っている。しかし、「予算を越える提案はNG」など、自分達から選択を狭めるようなことは避けてほしい。拒んだ提案の中に、もしかしたら最適な方法があるかもしれない。仮に予算を超えるけれど最適な方法があると分かったときは、その他でコストの調整をすればいいのだ。建てた後、「こんな方法があったのか」「こうすればよかった」と後悔しないためにも、どんな選択肢があるのか自分達から積極的に知ろうとする姿勢が大切だ。
家づくり成功の秘訣は 「知ろうとする姿勢」と「選択する力」
「後悔しない家づくり」とは「自分達が納得できる家づくり」。自分達が納得するためには、さまざまな選択肢を知ろうとする姿勢と、優先順位をつけ選択していく力が必要だ。妥協ではなく、限られた条件の中で最適な方法を探していく。頭を悩ませながら選び、それらがカタチになった時、きっと心から満足する家が完成するだろう。根気のいる作業だが、自分達が理想とする家の実現のために、努力していこう。
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